DETAIL
006L JAPANは音程の正確な柔らかな音質のロングボアの設計で、1975年A.FOXと中西祥之が日本人用に開発した初めてのモデルです。
コンセプトは柔らかな音質を持ち、少量の息で女性にも楽に演奏でき、正確な基本倍音による調律を踏まえ音程が整っていること、日本人の体と手指の形状に合うようにフィンガーホールの位置の変更とそれによる様々なキーの形状長さを新たに設計することでした。
その当時の一般的なバスーンはアメリカ、ヨーロッパを問わず全てのキーが欧米人の大きく長い手や指の大きさに合わせていたので小さな日本人の手には扱いにくく、特に日本の女性にはキーを押さえることすら困難でした。ピッチもヨーロッパではまちまちで高いものでA-446~448以上あり、アメリカでは標準A-440でしたが、日本仕様にA-442に設定しました。このモデルには当時の一般的なメーカーがあまり装着していなかったHigh-E key、High-D Key、 E♭トリル Key、各種ローラーを装着しましたのでほとんどの曲が画期的に楽に演奏することが可能になりました。
現在のmodel 006Lスペシャルはバージョンアップを繰り返し、より柔らかなレッドメープルの音色と音の響き、正確な基本倍音を保っていますのでいつでも整った音程で安定して演奏できる楽器になっています。
このモデルにはA♭-B♭トリルキーを装着しております。使用しない際はスパチュラスレバーキーを外しておくことにより楽器重量が軽減されます。
★レッドメープルボディ
外観◆マホガニーカラー、フレンチベル、18%ニッケルシルバーキー、シルバープレートキー・ポスト・バンド。
スペシャルキー◆High Eキー、High Dキー、左Ebトリルキー、右親指A♭-B♭トリルキー&ロングA♭-B♭トリルキーガード、左PPキーロック、Low C 補助キー、Low Eキー四角型、ボディロック、バランスハンガー。
ローラー◆Low C+D、Low E♭+D♭、右小指F+A♭、右小指F#、右親指 B♭+F#/合計9ローラー。
ボディ◆テナー・ブーツジョイント各スモールボアにナチュラルラバーライニングをインサート。
チューブ◆各フィンガートーンホールに水対応ウォータープルーフシルバーチューブを内径までインサート。
ポスト◆エポキシ接着済、スプリングポストにサイドスクリューにて固定。
付属アクセサリー◆FOXソフトアーティストケース、FOXボーカル2本、アーティストネックストラップ、アーティストシートストラップ、ポリマーハンドレスト、ドロップシルクスワブ、プルシルクスワブ、マイクロファイバークリーニングクロス, バランスハンガー、Foxリード1本。